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" NIKE AIR MAX 95 PRM QS "

90年代に日本で巻き起こったスニーカーバブルの牽引役にして、今なお ジャパニーズスニーカーシーンを代表する中心的存在、エアマックス95。 当時、スニーカーの枠を超えて、日本中誰もが知り得る社会現象となったモンスターモデル。 もはやこのモデルに関しては20数年間に渡り様々な方面にて語られ、 今ここで改めてその歴史を説明する必要など皆無かもしれません。。。

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後に伝説となるイエローグラデから始まり、青、赤、グレープ、白黒ボーダーなどに代表される初期カラー。 (今はネオンというらしいですが、やはり1stカラーの呼び名はあの頃のままイエローグラデーションで良いと思います。 今冷静に見るとイエローではなくグレーグラデーションですけど。。。) 当時まだまだ今のようにアメリカが近く無く、USAフットロッカー別注カラーという言葉だけでグッと語り明かせたあの時代。 そのさらに上を行くヨーロッパフットロッカー別注カラーに途方も無く憧れたあの時代。 インターネットでは無く、毎月発売されるファッション雑誌が最大の情報源だったあの時代。 その時代を席巻したスニーカーがエアマックス95。

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その後スニーカーバブルが弾けた後も、オリジナルカラーが幾度となく復刻されたり、 世界各地でショップ限定カラーや記念モデルが発売されたり、現在に至るまでに 把握できない数のカラーリングが存在するナイキブランドを世界的に代表するモデル。 それがエアマックス95。
エアマックス95の影響で、それまでランニングモデルで常識だった白ソールではなく、 黒ソールの方がカッコよく感じるようになった方も多いと思います。

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その日本が火付け役となって世界的な人気となったエアマックス95から、日本をイメージしたモデルが登場! 初期時代はグラデーションが当然だったアッパーにボーダーカラーが発売された時のインパクトを遥かにに超える、 アッパーに所狭しとプリントされた”JUST DO IT.”の文字! シュータンロゴには日本を象徴する富士山をデザインし、airmaxの”i”を日の丸にアレンジ。 スプラッター加工されたミッドソールの下には東京の文字と日の丸が見えるアウトソールを装着。 やはり白では無く、ダークカラーのソールが存在感あります!

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東京+富士山+日の丸=日本限定という数式。
こういう話題性あるモデルが発売されると必ず賛否両論で好き嫌い分かれます。 個人的考えですが、中途半端にオリジナルカラーに寄せてくるよりも、エアマックス95というモデルを使って 全く新しい表現をしている新世代モデルとして考えるべきモデルでは無いでしょうか? パッと見のインパクトよりも、後からフッとした時に自分の足元に欲しくなるカラーとデザインであり、 しっかりと作り込まれているモデルだと思います。

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オリジナル時代を知らない若いスニーカーファンがこのモデルをスマートに選ぶように、 オリジナル時代を知る我々もそろそろ何でもかんでもオリジナルモデルと比較するのではなく、 こういうモデルはアッパーをアートにする全く新しいエアマックス95の形と考えて受け入れるべき時では無いでしょうか? 敢えてエアマックス95の普遍的なデザインに、このコンセプトを取り入れる事の意義があると思います。 これがNIKEが考える今の日本をイメージしたAIR MAX 95。 存在感あります。。。
TEXT:SHIGEYUKI “BINGO” MARUMOTO