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" PUMA CELL DESIGN CONTEST SPECIAL TALK SESSION "

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PUMA CELL DESIGN CONTEST #itsmyCELL スペシャルトークセッション 市川穣嗣 (PUMAジャパン HEAD OF CREATIVE&DESIGN) 以下:Georgie 小島奉文 (atmos Director) 以下:Koji
3月10日(日)渋谷ヒカリエホールで開催されるatmos con Vol.6。 この日のスペシャルコンテンツとして、すでに大きな反響を呼び、 各地からデザインが集まり始めたPUMA CELL ENDURA DESIGN CONTEST “#itsmyCELL” CELLの復刻を機に、待望の開催となったこの企画について atmosとPUMAの両社で、共にプロダクトデザインを担当する2人に話を聞いた。

■去年PUMA CELLが復刻して、大きな話題を呼んでいます。
 お2人にとってのCELL、また今後のCELLに期待することを教えて頂けますか?

Koji: まずは今回こういう機会を設けて頂きありがとうございます。
こういったお客様参加型の夢のある企画は、今後も積極的にやっていきたいと思っています。
CELLについての僕の率直な印象ですが、僕も今年で38歳になり、90年代半ばから20年以上どっぷりとスニーカーにハマっている人間ですが、僕はCELLに対しては新鮮さを感じています。
正直に言うと、DISC BLAZE全盛期というのが僕の中の90年代のPUMAのイメージで、実際に、当時履いていたのもそうでしたし、
AIR MAXやPUMP FURYといったスニーカーブーム全盛の時代のPUMAと言えば、DISCの印象が強いですね。
だからこそ、今年CELLが復刻した事をとてもフレッシュに感じているんですが、そもそもCELLを知らない若い世代と近い感覚じゃないかと思っています。
勿論、当時を懐かしく感じて手に取る方もいらっしゃると思いますが、新しい物として手に取る方が殆どじゃないかなと思っています。


Georgie: 僕もきっとCELLに対しては今の若い世代と近い見方をしていますね。
同じく新鮮さを感じているというか。
ただ、この復刻をキッカケに歴史を見返すいい機会にもなりましたし、色んな発見もあって楽しかったです。


Koji: 僕、正直当時のCELLの印象があまり残ってなくて。
昨年のOGカラー復刻の時に、“あぁー!CELLあったね!”って。実際に当時ってどうだったんですか?


Georgie: CELLは1997年のSPRINGシーズンから始まったのですが、当時はちょうどスニーカーブームが終焉していて、ハイスペックのスニーカーは特に冬の時代でした。
その為、新商品が入荷してもそのままSALEになってしまうような時代でしたね。


Koji: 確かにハイスペックのスニーカーを買わなかった時代でしたね。爆発的なブームが明らかにシュリンクしていった頃だった。

Georgie: そういった時代背景もあって、エンドユーザーにはあまり認知されていないのは、今回の復刻が新鮮に感じる要因かもしれないですね。

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Koji: 当時のカタログが今っぽくてかっこいいですね。今このまま使えそうじゃないですか。

Georgie: 1997年にCELL SPEEDというファーストモデルがリリースされて、そのモデルはトゥ部分が結構フリーな感じの仕上がりになっているんですけど、
その後CELLシリーズの最上位モデルとしてリリースされたのが、今回のコンテストで使用されるCELL ENDURAです。
特徴的なのは、よりフィット感を出す為にトゥ部分までシューレースが通っているところ。
モデル名のENDURAというのは、”Endurance (耐久性、持久力)”から来ていて、持久力が必要なスポーツをサポートする為に、よりフィット感を高める設計が施されています。


Koji: どのブランドでも毎年のように“RETRO”と“NEW”が共存した商品が出てきますが、このような歴史のあるモノが復刻されるにはいいタイミングだと思っていますし、
こういった機会をキッカケに“PUMA=CELL”が定着すれば、ロングセラーになっていくとも思います。
僕らとしても、CELLを買いにatmosに行こうと思ってもらえれば幸せですしCELLがもっとアイコニックな物になっていくと面白いかなと思っています。


■PUMAでは初のDesign Contestをatmos conで開催。
 プロダクトだけでなく、イベントを盛り上げるコンテンツとして、すごく夢のある企画だとおもいますが。

Koji: さっきと同じ内容になってしまうのですが、普通に新しい物として捉える方も多くいらっしゃると思うし、atmosとしても継続的に展開していこうと考えているので、
これをキッカケにCELLの認知をさらに上げていきたいですね。
お客様参加型というコンテンツはとても面白く、自分たちが関わった商品が発売されるというのは、エントリーされた方々にとって何より魅力的だと思いますし、一緒に盛り上げたいと思っています。
販売も日本だけのリミテッドモデルですし、世界中で同じものが買える時代だからこそ、時代に逆行したローカル企画は大事にしたいですね。


Georgie: 今回こういった夢のある企画が実現して、入賞者にはオフィスにも来て頂きますし、マテリアルの選定、イメージのやり取りや製品化できるかのジャッジ等、
実際に靴になるまでのプロセスを一緒に楽しめることを嬉しく思っていますし、誰かの夢やビジョンを発揮する場に携われることはとても楽しみですね。


Koji: 個人レベルでなく、オフィシャルな形で想いを実現できる。
誰にでもチャンスがあって、本当に夢のある企画だと思いますし、PUMAの世界初の企画のパートナーに、僕たちを選んでもらえて光栄に思っています。


Georgie: こんなにいいパートナーはいないと思っていますよ。

Koji: とにかく盛大に盛り上げたいですね。
お客様も親近感を持ってくれると思いますし、実際にリリースされるとなれば本当に一生の思い出になると思いますよ。


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■スニーカーをデザインするにあたってのこだわりや、注意している点などあれば教えてください。
 そしてこれからエントリーされる方々へ、何かアドバイスがあれば是非!

Georgie: 商品の元々のコンセプトは何なのか、プロダクトの歴史はどうだったのか。
商品の背景にあるストーリーが分かるのは凄く重要だと思います。
その伝統や歴史を生かすのか、あえて違う方向にもっていくのか、どちらにしても裏打ちされたストーリーが分かっていることは、やはりデザイナーとしての重要なポイントになってくると思いますよ。
もちろん本来であれば、色々と厳しいルールや制限がありますが、今回はとにかく自由にやれる。
自分もこんな自由にデザインできる機会ないぞと思って、一応サンプルを作ってみたんですが、最初は絵を描くところから始めてみたりして。(笑)
皆さん様々な想いがあると思うし、どこからインスピレーション引っ張ってくるのかも、すべてが自由。
もちろん一部触れない箇所もあったり、CELL UNITは決まったカラーから選んでいくことにはなるのですが、自分が描いた絵が、スペックを載せた絵型になっていくのは、また違った感覚を得られると思うし、
デザイナーとしての制限だったり、生産上の制限だったりというところで、どういうオプションを取っていくのかっていうのは、楽しい醍醐味になるのではないかなと思っています。


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Koji: 僕達はスニーカー屋なので、セレクトショップとは違った視点でデザインをしています。
洋服に合わせやすいスニーカーではなく、スニーカーが主役になるような。
見ただけでatmosだと分かって貰えるようなデザインに仕上げるというのは、常に意識しています。だからいつも派手になりがちですけど。笑
デザインをする上では、“ストーリーテリングが大事”とよく言われていて、僕も一番に考える部分です。
これは日本人が最も苦手とするところだとも言われています。とは言え、そんなにハードルを上げようとも思っていなくて、自由にデザインして、気軽に楽しんで頂ければと思っています。
デザインの段階では何でもありなので、この機会に思うままのデザインに挑戦してみて欲しいですね。


Georgie: きっと事前にエントリーされる方と、当日会場でエントリーする方では、また違った雰囲気のデザインがあがってくるのかなぁとか考えると、
とても楽しみですし、もしかしたらって夢を持ってエントリーしてもらえるのは嬉しいですよね。


Koji: 会場で、即興で作れる人ってすごいなと思いますけどね。僕はいつもギリギリになっちゃう。考えすぎると進まなくなったり、納得できなかったりして。

Georgie: 常に考えてはいるんですけどね。追い詰められた時にいいデザインが出てくるっていうのは分かる気がします。

Koji: すでに沢山のデザインがアップされていますけど、これで自分のデザインが採用されたら人生観変わると思いますよ。まさにCELL DREAMですよね。

Georgie: 実際にスニーカーのデザインをしていても、自分の名前を冠したスニーカーなんてなかなか作れるモノじゃないですから。
僕も以前“PUMA IGNITE DISC TURN ON TOKYO PROJECT”という企画で、4人のデザイナーの中の1人として選んで頂いたことがあったのですが、その時のスニーカーは今でも箱ごと取ってありますよ。


Koji: そうですよね。これは本当にすごいプロジェクトだと思います。

Georgie: 楽しみですね。一緒にやれるのはすごく嬉しいです。
もう一度言いますけど、選ばれた方はPUMAジャパンオフィスで、僕と一緒にモノ作りの過程を楽しんで頂きますよ!


Koji: その様子もしっかりレポートしないとですね!皆さんのエントリーをお待ちしています!

たくさんのご応募ありがとうございました。