今年で25周年を迎えるNIKE AIR MAXシリーズの隠れた名作
“AIR MAX 96 II”がオリジナルに忠実なディテールで初復刻。数々のAIR MAXの別注モデルを手掛けてきたatmosとして今回のマニアックな一足 ”AIR MAX 96 II“を紹介できる事は大変嬉しい限りである。 AIR MAX 95やAIR MAX 97など数々の人気モデル達がリリースされ続け、別注モデルなども多く存在しているが、今回リリースされるAIR MAX 96 IIはオリジナルに忠実なディテールで復刻されるのは今回が初となる。AIR MAX 95を筆頭に人気モデル達が街に溢れかえっている今だからこそ、atmosとしてこういった隠れた名作AIR MAX 96 IIを紹介し、新たなスニーカーシーンをつくる若者達にプッシュしたい。
90年代のハイテクスニーカーブームの真っ只中に登場した名作AIR MAX 95とAIR MAX 97。その未来的なデザインと最新のテクノロジーを纏った2足は世界に強烈なインパクトを与え、スニーカーカルチャーを語る上で欠かせないモデルとなっている。そのあまりにも衝撃的であった2足のリリースに隠れるようにして存在したのが、今回復刻されるAIR MAX 96 IIである。実はAIR MAX 96というモデルは2モデル存在しており、今回復刻を果たすのはAIR MAX 96でも後期型となるAIR MAX 96 II。 発売当時は97年のAIR MAX Spring/SummerモデルとしてAIR MAX 97 SSの名でデビューしたようだが、ランニングシューズの原点に回帰したかのようなスポーティーなデザインはハイテクを求めていたユーザーからは受け入れられず、悲劇のAIR MAXとなった。一方で当時高騰していたAIR MAX 95をはじめとする人気モデルに手が届かなかった若年層には、唯一買うことの出来たAIR MAXとして、懐かしむ声が多く、復刻を待ち望んでいたファンが多くいるモデルでもある。
今回はそのAIR MAX 96 IIのオリジナルモデル、2016年モデル、2021年モデルを特別にご用意し、徹底解剖!
AIR MAX 96 II ORIGINAL
AIR MAX 95やAIR MAX 96前期型の未来的なデザインとは異なり、従来のランニングシューズのようなメッシュや補強パーツを多用したアスレチックなディテールは、どこか懐かしく親しみを覚えるデザインとなっている。またオリジナルカラーであるネイビー/イエローのカラーリング通称“GoldenRod”は当時USのアパレルブランドがこぞってリリースしていたスポーツラインを象徴するようなカラーリングであり、当時の時代背景を感じる事ができる。
AIR MAX 96 II XX
2016年に20周年記念としてリリースされた際にAIR MAX 96 II XXの名で登場。2016年モデルはオリジナルに忠実なアッパーとカラーリングを踏襲していたものの、ソールユニットには、同時期に発売されていたAIR MAX 95 ULTRAの軽量ソールユニットが流用されており、本来のボリュームのあるシルエットとは異なるものとなっていた。初の復刻を喜ぶ声もあったが、ソールユニットの違いを残念がるコアなAIR MAXファンが多くいた事も事実である。
AIR MAX 96 II “2021”
そして今回復刻されるAIR MAX 96 IIはオリジナルモデルを忠実に再現しており、2016年モデルに落胆したAIR MAXファンにとっては待望の完全オリジナル仕様での復刻と言える。シュータンやアウトソールのロゴなど各所の細かいディテールもほぼオリジナル同様となる。エアウィンドウの大きさが若干オリジナルモデルに比べ小さくなっているのが唯一の違いと言えるほどで、他は申し分の無い仕上がりとなっている。
AIR MAX 96 II “2021”
また、今回同時発売となるウィメンズモデルにもオリジナルカラーである通称”Comet Red”が採用され、当時のビビットなウィメンズスポーツウェアのカラーリングを彷彿とさせる配色とスポーティーデザインが相まって、他のAIR MAXシリーズでは表現不可能な唯一無二の存在感を放っている。